minority’s diary

ゲイなギフテッドの自己記録

パラレルワールド

映画や本は別の人生を歩かせてくれる。

映画を観てきた。
別に取り立てて素晴らしい映画でもないけど、充実した。

小さい頃から映画が好きだった。
本を読むのも好きだった。
知らない世界に連れていってくれる。
自分の知らない世界。


人生は一度だけ。
やり直すことはできない。
後悔してももう遅い。

だけど、小説や映画は、実際の人生とは別の人生を歩かせてくれる。
想像の世界で、どこまで疑似体験できるのか。
たぶんその深さによって、得られるものは大きく違う。
もちろん実際に体験するのに比べれば大きく異なるし、間違っているかもしれない。
だけれども、それを体験するのには、一生かけなければならないもの、一生かけてもなれないもの、そんな経験だって、うっすらとはできる。

それが人間の深みであったり、人生の深みにつながるんじゃないかと、今更ながら感じるようになってきた。

いろいろな経験をして、いろいろな価値観に触れて、それで始めて自分というものがオリジナルというものが出せるようになる。

小さな狭い世界に閉じこもっていては、その世界のことしかわからないし、どんどんパラレルワールドの深度を深めていくことになる。
同じ日本にいるのに、全然住んでる世界は違う。
同じ日本語を使っているのに、意味がまったく異なる。
どんどんそうやって細分化していって、いずれ、異なる世界に別れていくのかもしれない。

今までの歴史では、土地を広げていって、その土地土地での生活に根ざして文化や言葉が発達していって、別れていった。

これからは、同じ土地に住んでいるけど、世界が違う存在に分化していく。
同じ新宿で生活していても。
すれ違っても目に見えていないかのような。


どういう世界に住むようになるのかは、その人の価値観と生き方。


これが、自分なりのパラレルワールドの認識。